循環器疾患の診断・治療は目覚ましい発展を続けており、多くの新しい検査や治療が普及し、現在もなお実地診療は変化し続けています。また、食生活やライフスタイルの変化、高齢化社会に伴い解決すべき新たな課題も山積しております。
こうしたなかで、臨床研究を通じて“よりよい診療・治療とは何か”ということを探求し、その結果を広く実地臨床に還元することは非常に重要です。
当グループでは、世界に通用するクリニカルリサーチセンターとして、診療を変えるエビデンスを創出すべく臨床研究に取り組んでおります。京都大学には全国屈指の診療レベルを誇る多くの関連施設があり、それらの関連施設と団結して臨床データを収集・共有し情報発信するための組織を構築しております。こうした研究組織を生かした多施設共同研究を数多く行い、その成果を国内外で発表して参りました。その中で、多くの優秀な若手循環器医を輩出してきております。これからも高い志をもった多くの若手医師の皆様が京都大学循環器内科に参集され、我々とともに世界へ向けて新しいエビデンスを発信していければと考えております。ご興味をお持ちの方はいつでもご連絡下さい。
また、当グループでは、これまでの臨床研究のノウハウを生かし、企業からの受託研究や共同開発なども幅広く受け入れております。
当グループでは、虚血性心疾患や構造的心疾患(SHD)、心不全、静脈血栓症など幅広い循環器疾患に対する臨床研究を行っております。
“世界にエビデンスを発信し、診療を変える”という目標を掲げ、これまで多くの多施設研究を遂行してきております。その成果は、数多く国内外の診療ガイドラインに引用されております。
また、今後の大規模研究の足掛かりとなる単施設研究やパイロット研究、企業との共同開発研究なども行っております。
研究の企画立案、プロトコール作成といったマネージメントから論文作成を経験するなかで一流のPhysician scientistを育成することも重要な役割だと考えております。
大学院入学希望者や当グループとの共同開発にご興味のある企業の方々は気軽にご連絡下さい。
変わりゆく循環器疾患の診療において、“何が必要でより良い治療なのか”という日常診療から生まれるClinical Questionをもとに臨床研究を若手医師とともに企画立案しています。
若手医師がより多くの経験を積むことで卒業後自ら臨床研究をマネージメントできる能力を身に着けるだけではなく、洞察力に優れたより優れた臨床医としてレベルアップすることを目指しています。、定期的なリサーチカンファレンスを開き、研究発表を行うのみならず、予演会や論文作成のコツ、語学や統計解析の勉強など、志を共にした仲間で様々な情報共有をして切磋琢磨しています。
また、大規模研究を成功させるためには、確固とした仮説を持つことが重要です。そうしたことを確認するための単施設研究や、新たな検査・治療法に関するpilot研究や企業とも共同開発も行っています。
こうした取り組みのなかで、当科に所属した多くの大学院生がこれまで国際学会の主要セッションであるLate breaking clinical trial sessionでの発表、国際誌への論文掲載、YIAの受賞などを果たしています。卒業後も京都大学関連病院を中心とした施設でPhysician scientistとして活躍しています。
連絡先メールアドレス:ccri.kyotocardio@gmail.com
(文責:塩見 紘樹)